木曜日の夜に、とある男からの電話が鳴った、、。「タカちゃん、、今からバス乗るから、、。大阪行くから、、。3時間ぐらいで着くから、、。じゃあ、又あとで電話するよ、、。」電波に乗って聴こえてくる声の男は千葉のロックンロールバンドTHE SHOUTSのヴォーカル川畑良介だった。はぁ〜?夜行バス?3時間後?千葉から〜?ヤバイ!いつものごとくヤツは完全に酔っ払ってる。きっと新幹線に乗る気分でいやがる。という事は明日(金曜)の朝に、酒臭い息とトボケタ顔をブラ下げてヤツは大阪に来るんだな、、。そう思い、その日は眠りについた。

金曜日。朝から何度も電話のベルが鳴る。こちらが掛ければ向こうは留守電で、向こう側から掛けて来ても留守電の状態が何故か夕方まで続く。まぁ、お互いに夜になれば繋がるだろうと思ってたにちがいない。俺と良介はいつもそんなカンジだ。風に舞う新聞紙のように気まぐれで、破れかけてもいたりするのにフワフワと何処かへ飛んで行こうとする。俺はとにかく、その日スタジオでリハーサルが夜の11時からあったので、その後 天王寺で合流する事にした。

スタジオが終わり天王寺の白木屋に着いた時は深夜の2時前。久々に顔を合わした時には ヤツは もうかなりイイ感じに出来上がってた。「タカちゃ〜ん、待ってたよ。俺はオマエに会いに来たんだからね。飲むぜ飲もうぜ!」そう言って始まった 酔いどれ会談は互いのバンドの話、千葉ロッテと阪神タイガースの話、長野で二人で酔っ払って泊まってたホテルに帰れなくなった話、ARBの話、(後は憶えとらんな〜)、、と店が閉店の早朝5時が過ぎても、場所を吉野屋に替えて、どこまでも飲み続けクダを撒き続けたのである。しかしヤツは俺におごってやると言いながら、手持ち金がバス代しか無いとは、、。まぁ大阪の友達に借りてたみたいやけどね。ホント たいした大バカ野郎だぜ!愛すべき飲んだくれに乾杯!しかし、あいつ無事に千葉に帰ったんかな、、。少し心配でもある俺であった。くれぐれも、良い子はマネをしないように、、。

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